皆様、こんにちは。
今日は、皆様に少しだけ真面目なお話を。
最近、お客様との会話の中で
『プジョーはエコカー減税対象じゃないの?』
とか
『減税対象じゃないのなら環境にも良くないの?』
という事をよく耳にします。
そこで、知っておいて欲しいのです。日本と欧州では『エコカー』という考え方の微妙な違いを。
世界の多くの国では、
『燃費が良ければ、環境にもいいよね!』
↓
『では、皆様燃費や環境のいい車に買い換えましょう!』
というながれで、エコカー減税や購入補助金がスタートしました。
でも、何を持って燃費の良い車とするかが国によって異なっています。
プジョーの母国フランスでは・・・
購入する自動車が1km走るのに何gのCO2を排出するかで決まります。これを10個のクラスにわけ、減税・加税しています。
例えば
クラスA(<101g/km) 1,000ユーロボーナス
クラスD(141-160g/km) ボーナス・ペナルティなし
クラスF(201-250g/km) 1,600ユーロペナルティ
という感じです。
結論、小さくて・排気量が小さい・ハイブリッドカーやアイドルストップなどの新技術搭載の車種が優遇された内容になっています。
排気量が大きい車を買える人は、税金も多めに払ってくださいという事なのでしょう。
メリット)本当に環境によく、燃費の良い車への買い替えが増える。
デメリット)大型車種は不利になり、車種選択が狭まる。
それでは、わが国日本では・・・
定められた重量に対する燃費基準に対して、何%クリアしてるかで減税対象が決まります。
例えば
重量828kg-1015kg 17.9km/L基準
重量1266kg-1515kg 13.0km/L基準
重量1766kg-2015kg 8.9km/L基準
という感じです。
フランスと違い、小さい車は小さいなりに頑張って・大きい車は多少重たいのでOKな内容になっています。
国産車の中にも、同じ車種・グレードでも駆動方式やサンルーフなどの加重した車種だけが減税対象になることもあります。
メリット)どんな車種にも対応している。
デメリット)燃費が悪くても、加重させれば数値をクリアする矛盾がうまれる。
欧州と日本、どちらが正解という事もないのでしょうが多少の矛盾を感じるのは私だけでしょうか。