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さて、今日は"色"についてのお話です。
突然ですが、フレンチブルーという言葉をよく耳にしませんか。なんとなく、フランス車は『青!』というイメージがある方が多いようです。
実はコレ、正解なんです。
その昔、モータースポーツの世界では国別対抗レースで車両識別が困難なため国別にボディカラーを指定したのが始まりとなります。
アメリカ・赤(のちに青地に白)、ベルギー・黄、ドイツ・白、フランス・青の4カ国が最初だといわれています。
その後、ベンツの白に塗られたレースカーが規定重量より1kg超過していたため、塗装をはがし金属色のままレースに参戦したことから、ドイツ・白→銀になったそうです。
この識別色は国際自動車連盟の規定にもなっていました。33カ国もの国が登録していたそうです。
例えば、
イタリア・赤、イギリス・緑は有名ですね。
オランダ・オレンジなどもあります。
日本は、"黄金の国・ジパング"という事で金色にしたかったようですが、南アフリカが使用していたためアイボリーに赤丸になったそうです。
モータースポーツが国別対抗の時代から商業主義に移行されることで、大手スポンサーやメーカーのコーポレートカラーを使用するようになり、現在はこの規定は廃止されました。
しかし、伝統的にこの"ナショナルカラー"を使っているメーカーも少なくないようです。
F1やルマンなどをご覧になる機会があれば、ぜひ車体色にも注目してみてはいかがでしょうか。
マクラーレンメルセデスF1はシルバーなので、ナショナルカラーか。とか・・・
ルノーF1はマスタード色なので、コーポレートカラーなのか。とか・・・
結果、フランスのナショナルカラーは青、プジョーのコーポレートカラーも青ということで、皆様がプジョー=青というイメージは大正解なのでした。
ちなみに・・・
本来(モータースポーツ以外)のナショナルカラーは、基本的にはその国の国旗か国章を元にした色がイメージされたものが多く、スポーツのユニフォームなどが本来のカラーを使用しています。
サッカーのユニフォームなどはまさにナショナルカラーになっています。
ちなみに、サッカーは青、バレーは黒、野球は灰色と、日本のようにスポーツ種目によってカラーが異なる国は世界でも無いそうです。
ついでに、フランスの色について。
フランスの国旗はこれです。
フランスの国旗は通称トリコロール(Tricolore, 三色の意)と呼ばれます。青は自由、白は平等、赤は博愛(友愛)を表します。
赤と青はフランス革命軍が帽子に付けた帽章の色に由来し、白はブルボン朝の象徴である白百合に由来します。また、青=矢車草(矢車菊)、白=マーガレット、赤=ヒナゲシの花で表現されたりもします。
そしてナショナルカラーは、青ベースに白と赤のアクセントを加えてトリコロールにする決まりがあるそうです。
モータースポーツでは、青。
そういえば、プジョーのボディカラーもこの3色に近い色が多いとは思いませんか。
そんなプジョーのボディカラーの名前にも、その色のイメージされた元の色があるようです。
その話はまた後日・・・。