こんにちは、営業の中山です。
まったく関係ないことですが、2作品のアカデミー賞受賞おめでとうございます。
数年ぶりに映画館で観た『おくりびと』も受賞し、いい映画に出会えたことを一人喜んでいる次第です。
さて話はかわりますが、先日『日刊自動車新聞』の新車レポート欄を見て燃料消費率(燃費)が2種類記載されていました。
よく見慣れた10.15モード。
そして、下にJC08モード。
どうやら2009年10月よりJC08モードの表示が義務付けられるようです。(新型車、既存車、輸入車によって時期は違う)
何がどう違うの? 消費者にとってのメリットは? と思う私。
・・・そこで調べました!
そもそも10.15モードって?
新しいJC08モードって??
まず『10.15モード』。
市街地を想定した10項目に郊外を想定した15項目の走行パターンを加えた計測方法なので10.15モードと呼ばれています。
【測定条件】
・3,000kmの慣らし走行後の車両。
・完全暖機状態 60km/h 15分暖機後モード測定
・走行抵抗設定 車両(空車)状態+110kg(2名乗車分)
・搭載電気機器 OFF状態
・エアコン OFF状態
【測定方法】
●10モード燃費測定
1.アイドリング状態 (20秒)
2.20km/hまで加速する (7秒)
3.20km/hをキープして走行 (15秒)
4.20km/hから減速して停止 (7秒)
5.アイドリング状態 (16秒)
6.40km/hまで加速する (14秒)
7.40km/hをキープして走行 (15秒)
8.40km/hから20km/hまで減速 (10秒)
9.20km/hから40km/hまで加速 (12秒)
10.40km/hから減速して停止 (17秒)
●15モード燃費測定
1.アイドリング状態 (65秒)
2.50km/hまで加速する (18秒)
3.50km/hをキープして走行 (12秒)
4.40km/hに減速して走行 (4秒)
5.アクセルをオフにした状態 (4秒)
6.40km/hから60km/hまで加速 (16秒)
7.60km/hをキープして走行 (10秒)
8.60km/hから70km/hまで加速 (11秒)
9.70km/hをキープして走行 (10秒)
10.70km/hから50km/hまで減速 (10秒)
11.50km/hをキープして走行 (4秒)
12.50km/hから70km/hまで加速 (22秒)
13.70km/hをキープして走行 (5秒)
14.70km/hから減速して停止 (30秒)
15.アイドリング状態 (10秒)
上記10モードでの測定3回、15モードでの測定1回の結果から算出されます。このテストは実走ではなくシャシーダイナモ上で行い、その際に駆動輪に与える負荷は車両重量ごとに区分が分けられているようです。
そして『JC08モード』。
これまでの10・15モードはエンジンが暖まった状態からのスタートで最高速は70km/h、また緩やかな減加速であったのに対しJC08モードではより実走行に近づくように改善されています。エンジンが冷えた状態でのスタートが加味され、最高速は80km/h。より激しい加減速が必要になります。さらに計測時間も2倍になっています。
もともと10.15モードは何十年も前に東京都内を走行する設定(市街地~首都高)で現在の道路事情とは異なるので、基準の変化が求められたようです。
では、実際の燃費に近くなるの?
・・・答えは、"イエス"です。車両によって違いますが、10.15モードより5%~25%ぐらい低い数字になるそうです。
それでもまだ参考数値程度で、実際は風の抵抗や路面の抵抗・車両重量の変化、エアコンの使用等で実際の燃費とは異なってきます。
国産車ではメーカーオプションが多く、サンルーフやエアロパーツ等は車両重量が大きく変化しますし、オプションのホイールなどでタイヤサイズが変わるとタイヤの抵抗も変わってきます。
長々と燃費表示についてご説明いたしましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
要は、『カタログ値は一番良い環境で使用すると、これぐらいの燃費ですよ。』という指標になる数値のようです。
また、自分で疑問なことがあったら調べてご報告させていただきます。